麻疹(はしか)マニュアル

 

麻疹の治療

麻疹に対する治療方法には、どのようなものがあるのでしょうか?…と、書くと何か根本的な治療法があるように思われてしまいますね。「はしか」自体に有効な治療法というものはありません。時が経てば自然に治る病気なのです。

麻疹の根本的な治療法はない

 

冒頭にも書いたとおり「はしか」の根本的な治療方法は存在しません。これから先、ますます医学が進歩しても麻疹の特効薬ができるかどうかもわかりませんね。ですが、早めに病院での診察を受けて適切に対処すれば、麻疹は一定の期間を経て自然治癒するのが一般的と考えられています。なお、アメリカでは、「はしか」で入院している月齢6カ月から2歳までの子供にビタミンAを投与する病院もあるんですよ。これはビタミンA欠乏症の患者が多く見られる国で、この栄養素が麻疹に効果を発揮するということがわかったためです。いずれにしても「はしか」の治療は対処療法が行われます。

咳止めや解熱剤を使う

 

麻疹で受診すると、咳止めや解熱剤を処方されます。市販薬は使わずに必ず病院で処方された薬を飲んでください。咳止めや解熱剤を使ってもすぐに完治はしませんが、つらい症状が少しは和らぎますよ。なかでも解熱剤についてはインターネット上で使ってはいけないという情報もありますが、一つの情報は信じずに、医師のアドバイスを受けるといいでしょう。解熱剤を上手に使うと、一時的にですがだいぶ楽になります。ふつうは38.5℃以上の発熱でとてもツライときに用います。使うときの注意点としては、6〜8時間の間隔を空ける必要があります。薬のほかにも氷枕をして、ひたいも冷たいタオルで冷やします。さらに首の付け根や脇の下などの動脈が通っている部分を冷やすと、一層効果的です。そのほか、昔はよく「麻疹は暖めることが大切」などと言われていましが、暖めすぎると脱水症状の原因にもなります。室温は20℃くらいにして、たまに換気しましょう。

抗生物質を使う

「はしか」はサイキンの二次感染を起こしやすいので、合併症予防のために抗生物質を服用することもあります。抗生物質を服用するときには副作用に注意しなければなりません。抗生物質を飲むと下痢をするということを聞きます。抗生物質を飲むことで体に本来なら必要なサイキンまでもが消えてしまいます。その結果として下痢が起こります。こういった副作用が軽い人もいれば、大きく症状が出る人もいます。医師によっては、その下痢の症状を軽くするために整腸剤や下痢止めを処方してくれます。また、症状がひどい場合には抗生物質を服用するのではなく、注射することもよくあります。抗生物質を使う際は医師の指示に従い、副作用が出たからといって自己判断で勝手に飲むのを止めたりしないようにしましょう。

水分と栄養補給を忘れずに

 

麻疹にかかったら家で安静にしているのが第一です。熱と咳でかなり体力が消耗するので、通院以外の外出は避けてください。麻疹のときは高熱が続くので、脱水症状にならないように気をつけましょう。特に水分補給を欠かさないようにすることがポイントですね。水、お茶、ジュース、スポーツ飲料など…何でも構いません。ただ、下痢の症状が出ているときは様子を見ながら飲むようにしてください。また、栄養補給も忘れずに。熱が高いと食欲もなくなります。さらにはげしいノドの痛みもあるので、できるだけ消化が良くてやわらかいものを食べるようにしましょう。お粥やプリン、ゼリー、アイスクリームといった喉ごしの良いものがいいですね。水分も食べ物も咳き込んで吐いてしまわないように少しずつ摂るように心がけましょう。本当に食欲がなく、食べ物をまったく受け付けない場合は、水分補給だけでもいいですよ。それから熱があるうちは入浴を避けることをおすすめします。