麻疹(はしか)マニュアル

 

麻疹の予防接種

麻疹は一般的には小さな子供(乳幼児も含めて)によく見られる病気で、場合によっては重篤化することもあります。この麻疹を防ぐ最善の方法といえば…予防接種です。小さい頃に予防接種をしておくことが大切ですね。大人でも「はしか」をやっていないのなら、予防接種しておいたほうが良いでしょう。

麻疹のワクチン

 

「はしか」のワクチンを接種すると抗体を獲得することができ、体の中に免疫ができるため、一般的には麻疹にかからなくなります。麻疹のワクチンを接種してから10年以上経っても、免疫自体はまだあります。
けれど、【麻疹の検査】のページで説明しているように、その効果は弱まっているといっていいでしょう。今、アメリカでは1歳のときと5〜7歳未満のときの2回麻疹の予防接種が行われているんですよ。日本でも2008年から同様の措置がとられるようになりました。ただ、これは原則として「麻疹・風疹混合ワクチン」(MR)を接種します。「麻疹・風疹混合ワクチン」(MR)について具体的なことは次の項目をご覧ください。

「麻疹・風疹混合ワクチン」

 

2006年4月1日から麻疹と風疹の予防接種制度が変わり、「麻疹・風疹混合ワクチン」(MR)が導入されました。もし麻疹の予防接種を受けたくても、ほかのかんせん症にかかってしまっていると、ワクチンを接種することができません。同時に2つの病気を予防できるなら、そのほうがいいですし、2種類のワクチンを1回ずつ接種するよりも「麻疹・風疹混合ワクチン」なら一度で簡単に済みますよね。これは「はしか」も風疹も同じような症状で、かんせん症という点で同じ種類の病気です。このことから「麻疹・風疹混合ワクチン」を開発することができたのでしょう。また2008年から2012年までの5年間に限り、中学1年時と高校3年時にも第3期と4期の予防接種を受けることができるようになりました。これは幼児期に麻疹・風疹の予防接種を1回しか受けていない年代の免疫を強めるための措置です。

予防接種の副反応

一般的には麻疹の予防接種を受けると、その副反応として発熱することが多いようです。ワクチン接種後、5〜14日間に37.5℃以上の発熱がよく見られます。人によっては38.5℃以上の高熱が出ることもあります。同時に発疹も出やすくなって、かゆみを伴うこともあります。これらはみんな過敏症状と考えられるでしょう。熱も発疹も通常は1〜3日くらいで治まります。なお、ごくまれにアナフィラシー、血小板減少性紫斑病、脳炎、けいれんなどの副反応を引き起こす可能性があることも過去のデータによって明らかになっています。

予防接種を受けられる時期と場所

 

「はしか」の予防接種の時期について、もう少し詳しく紹介しましょう。予防接種の第1期は1歳となりますが、1歳未満でも、生後7〜8ヶ月を過ぎているとうつる可能性があるので気をつけましょう。もしまわりで麻疹が流行っていたり、親御さんの都合で保育園などに入れる場合は、1歳に満たなくてもワクチンを接種しても構いませんよ。ですが、この場合は年齢が低いこともあって十分な抗体が得られないことも多いようです。なので、1歳未満に予防接種を受けても、1歳以降にもう一度受けるのが確実でしょう。さて、予防接種はどこで受けられるのでしょう?基本的には内科や小児科といった医療機関で受けることができます。そのほか麻疹にかかる学生などが増えていることから、病院での予防接種ができない学生のために学内で実施する大学なんかもあります。予防接種の費用については、第1〜4期の予防接種は無料となります。大学生以上は任意接種になるため、費用は自己負担しなければなりません。費用はだいたい5000〜8000円くらいです。ワクチン不足のため、予防接種を見合わせる病院も少なくありません。前もって問い合わせてから受診するようにしましょう。